海が見えないところがあっても樹木が生えていないところはない。子供の頃から知らず知らずの内に、森や林の影響を受けて成長してきたにも関わらず、伐採されて建築材となった途端に無関心になってしまうのは悲しいことである。「樹の家」は、すなわち「自然の家」でなければ住む人の心を癒してくれる器とは言えない。最近、ある展示場の前を通ったら「建設省認定の家」と書いた看板が目に入った。そのときは気にも留めなかったが、折込広告を見て、建設省に住宅の認定制度があったかなという疑問を持った。よく考えると建設省は国土交通省に変更され、今は建設省という名称は存在しない。しかし国土交通省という名称は、まだ一般的には馴染みが薄い。建設省という名称の方がインパクトがある。存在しない建設省という名称を使っても、誰にも文句は言われないとの発想から生まれたのではないかと思う。一般ユーザーを馬鹿にした宣伝文句で、これに疑問を抱かないとしたら住宅産業の前途に未来はない。「坪○○万円」とは本当にローコスト住宅なのか。ローコストを売りものにしているハゥスメーカーの中には、大手建材メーカーの子会社となっているところもある。昔、地場の材木屋が在庫を減らすことを目的で、建売住宅の販売を行なった時期があった。シックハゥス症候群が話題になり、低濃度の建材がより多く出荷されるようになって、それまで生産されていた高濃度製品はどこへ行ってしまったのか、不思議でならない。リフォームは検討されておりませんか?←こちらからいろいろな不動産知識を蓄えましょう。

DY097_L