図面上で廊下の幅が、柱と柱の中心が九一○ミリとなっているのに、実測したら九一三ミリあった場合に、精密な機械を作る考え方と比較しても欠陥とは言えない。生活している内に、ドアや引き戸がきつくなるというのは木の持つ特性であり、空気中に含まれる湿度の増減によるものである。問題は、大手ハウスメーカーなどで行なっている二○年、三○年の保証内容である。ユーザー側から見ると、この長期保証は一見、大手メーカーにしかできないすばらしい保証制度と思われがちであるが、実際は一○年後に有料メンテナンスを指定業者によって受けることが義務となっており、更にこれによる指摘事項の補修を有料にて行なった場合に限り、一○年の保証延長を行なうとなっている(表②)。一○年後にユーザーが自分の費用で補修するなら、初めから保証はないようなもので、この言葉のに惑わされてしまう。寧ろ綾(あや) 「ユーザーの使い方、管理の仕方が悪い場合には保証できません」と表現するのが親切と思うが、いかがだろうか。バブルの到来と同時に、ものすごい勢いで各地に展示場ができた。私の住んでいる人口三三万人の都市にも、現在五ヶ所、そのほか業者独自の展示場が八ヶ所くらいあり、人口二○○万人の福島県全体では、一三ヶ所以上も常設され、大手ハウスメーカーと言えども、その維持に莫大(ばくだい) な資金がかかるのではと、他人事でも心配になる。地震列島日本では建物を建てる時、必ず地震を見越した設計をする。各種不動産知識は、←こちらをご覧ください。

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